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SDGsとは何?概要や日本での取り組み例について解説!

最近、ニュース番組や新聞で頻繁に取り上げられるSDGs。自分自身も問題意識を持って取り組まないといけないと思いつつも、内容や項目が多いため、「結局SDGsって何?」「何を目的としているのか分からない」「自分たちには何かできることはあるの?」と考えている人が多いのではないでしょうか?

 

当記事では、そんなSDGsの概要や「17の目標」の詳細、日本での取り組みを簡単に解説していきます。

そもそもSDGsって?

SDGs(Sustainable Development Goals)は、日本語で「持続可能な開発目標」という意味です。「人間がこれからも地球で暮らし続けていくために、2030年までに全世界で達成すべき目標」として、2015年9月に国連サミット加盟国によって採択されました。169のターゲットを救うための17個の目標で構成されており、地球上の誰一人取り残さないことが前提条件になっています。

1972年、環境問題を研究するスイスのシンクタンク「ローマクラブ」によって、「このまま経済成長と人口増加を続けた場合、地球の成長は100年以内に限界を迎える」と警告されました。産業革命以降、各国が大量の資源を使いながら成長を続けたことが原因です。

この状況を改善するため、2001年には環境の持続性確保や極度の飢餓や貧困解消など、2015年までに達成すべき8つの目標を盛り込んだ「ミレニアム開発目標(MDGs)」が制定されました。そして、2015年にはそれをさらに拡大し社会・経済・環境の3分野の目標を盛り込んだSDGsが採択されたのです。

SDGsの「17の目標」を分かりやすく解説!

この項目では、17の目標の概要や、目標ができた背景について分かりやすく解説していきます。

1.貧困をなくそう

ユニセフと世界銀行が発表した「世界の経済的貧困状態にある子どもたちの推計:最新情報」によると、6人に1人の子どもが、1日1.9ドル(約200円)以下で生活していることが明らかになっています。

世界から貧困をなくすため、目標1では、貧困者の割合を半分以下に減らすことや、世界各国で貧しい人の生活を守るための対策や仕組み作りを行うことなどを定めています。

2.飢餓をゼロに

国連が発表した「世界の食料安全保障と栄養の現状報告書」によると、世界には十分な食事が取れない人が約6億900万人もいることが明らかになっています。

誰もが栄養のある食事を取れるようにするため、目標2では、食料生産量を増やすことや、貿易での制限解消などを行うことを定めています。

3.すべての人の健康と福祉を

ユニセフが発表した「世界子供白書2017」によると、2016年時点に5歳未満で亡くなった子どもの数は約564万人おり、その内の150万人以上が本来は予防や治療が可能な肺炎・マラリア・下痢で亡くなっていることが明らかになっています。

誰もが健康な生活を送れるようにするため、目標3では、5歳までに亡くなる子どもの数を、1,000人辺り25人以下に減らすことや、すべての人がお金の心配をせずに医療サービスを受けられるようにすることなどを定めています。

4.質の高い教育をみんなに

2018年にユニセフが発表した「盗まれた将来:学校に通っていない子どもたち」によると、世界の子どもの内、5人に1人が学校に通えていないことが明らかになっています。

すべての国の子どもが平等に教育を受けられるようにするため、目標4では、すべての子どもが、中学校までの教育を無償で受けられるようにすることや、学費を無理なく払いながら高等教育を受けられるようにすることなどを定めています。

5.ジェンダー平等を実現しよう

世界では児童婚や売春など、女性の人権が蔑ろにされる問題が多数起こっています。

目標5では、女性の人権が守られ、男女平等の社会が実現できるように、男女平等に関する法律作りを強化することや、女性を傷つける慣習をなくすことなどを定めています。

6.安全な水とトイレを世界中に

便に含まれる細菌は、病気や感染症の原因となるため、安全な暮らしには綺麗な水やトイレが、必要不可欠です。しかし、ユニセフが発表した「家庭の水と衛生の前進」によると、世界の約4億9,400万人が、家にトイレがなく、屋外で用を足していることが明らかになっています。

誰もが安全な水とトイレを使用できるようにするため、目標6では、水やトイレにまつわる技術や活動の国際協力を増やすことや、2030年までに野外で用を足す人をなくすことなどを定めています。

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

国連が発表した「SDGs報告2020」によると、2018年時点で、約7億8,900万人もの人が電力を利用できない環境で生活していることが明らかになっています。

すべての人が安い値段で安全にエネルギーを使えるようにするために、目標7では、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを増やすことや、地球に優しいエネルギーの研究を行うことなどが定められています。

8.働きがいも経済成長も

国連が発表した「SDGs報告2019」によると、世界の若者の5人に1人は教育・職業訓練
・仕事に参加できていないことが明らかになっています。

誰もが人間らしく働けるようにするため、目標8では、毎年GDPを7%上げることや、中小企業の新設を促す政策を進めることなどを定めています。

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

ITUが発表した「デジタル開発の測定:事実と数字2021」によると、世界の約29億人がインターネットに接続できない状況で暮らしていることが明らかになっています。

世界中で安定した産業化を進めるため、目標9では、世界各地に質が高く災害に強いインフラを整備することや、発展途上国の技術開発をサポートすることなどが定められています。

10.人や国の不平等を無くそう

国連が発表した「持続可能な開発に関するグローバル・レポート2019」によると、2017年時点で世界の資産の33%を、上位1%の富裕層が所有していることが明らかになっています。

国内外の格差や不平等をなくすため、目標10では、差別的な政策や風習をなくすことや、世界で金融制度について決議する際に開発途上国の発言や参加を増やすことなどを定めています。

11.住み続けられるまちづくりを

1970年以降、台風や津波、干ばつなどの自然災害が増加傾向にあることで、避難しなければならない人や、食糧危機にさらされる人が増えています。

すべての人が安全に暮らし続けるため、目標10では、世界中の人が手頃な価格で安全な家に住めるようにすることや、誰一人取り残さない持続可能なまちづくりをすることを定めています。

12.つくる責任つかう責任

国連が発表した「食品廃棄指標報告2021」によると、2019年時点で、食品の約3分の1が食べられずに廃棄されていたことが明らかになりました。食品に限らず、現在世界ではあらゆる資源が無駄にされている状態にあります。

持続可能な社会を作るため、目標12では、世界中で食品ロスを半分以下に減らすことや、資源の無駄遣いにつながる補助金の仕組みをなくすことなどが定められています。

13.気候変動に具体的な対策を

国連が発表した「SDGs報告2021」によると、2020年の地球平均気温は、産業革命前の平均気温を1.2度も上回っていることが明らかになりました。

目標13では、気候変動を防いだり気候変動による自然災害から身を守ったりするために、すべての国が気候変動が原因で起こった自然災害に対応する力を付けることや、気候変動のスピードを緩めるための教育活動を行うことなどが定められています。

14.海の豊かさを守ろう

世界では、毎年800万トンものプラスチックゴミが海に流れ出し、海洋生物の生態系を脅かし続けています。

豊かな海を守るため、目標14では、海洋ゴミや富栄養化などによる海の汚染を防ぐことや、人間の活動が原因で起こっている海洋酸性化の影響を抑える研究を世界で協力して行うことなどを定めています。

15.陸の豊かさも守ろう

「SDGs報告2021」によると、2020年時点で37,400種以上の生物が絶滅の危機に瀕していることが明らかになっています。

陸の豊かさを守り、多様な生物が生きられる環境にするためにも、目標15では、絶滅危惧種の保護や、土壌の回復を行うことなどを定めています。

16.平和と公正をすべての人に

世界では、今なおたくさんの差別や搾取が起こり続けています。中でもコロナ渦で子どもが搾取されるリスクが高まっており、「SDGs報告2021」では2020年に児童労働が1億6,000万人も増加していることが明らかになっています。

法律や制度で守られた安全な社会を作るためにも、目標16では、すべての人が法的な身分証明書を持てるようにすることや、子どもの搾取や暴力をなくすことなどを定めています。

17.パートナーシップで目標を達成しよう

感染症や自然災害が増え続ける現在、国境を越えて世界が協力しあうことが大切になっています。そのため、目標17では、開発途上国の発展に向けた資金集めを強化することや、世界の協力関係を強化することなどが定められています。

日本でのSDGsに対する取り組み例

日本の三井不動産グループが管理する「東京ミッドタウン」では、SDGs達成に向けて、以下のような取り組みを行っています。

・照明の時間短縮および一部消灯
・ブラインドの活用
・温水洗浄便座の温度緩和
・施設内空調温度の緩和

前述の取り組みを続けた結果、2020年度には、温室効果ガス基準排出量比の33.3%、2021年(1月末時点)には31.5%の削減を実現しました。

まとめ

今回は、SDGsの概要や17の目標の詳細、日本でのSDGsの取り組み例についてご紹介しました。SDGsとは「人間がこれからも地球で暮らし続けていくために、2030年までに全世界で達成すべき目標」のことを指します。目標は全部で17項目あり、経済・環境・社会の3分野の問題改善策が盛り込まれています。

当記事では、日本でのSDGsに対する取り組み例として、三井不動産グループが管理する「東京ミッドタウン」での省エネ対策を紹介しましたが、そのほかにもSDGsに取り組んでいる企業や団体は、たくさんあります。SDGsに興味を持った方は、身近なSDGsを探し、自分にできることを考えてみてはいかがでしょうか?